ベトナムのホーチミンのアパートで生活していたことがある。
部屋にはクーラーがなく、部屋の上の方の壁は風通しをよくするためか何個も空洞の穴があいていた。
隣の部屋の声は筒抜けだった。
プライバシーのない部屋で現在のベトナム人妻(当時、彼女)と生活していた。
元々、妻がホーチミンで出稼ぎをする際に借りたアパートだった。
そのアパートには20世帯以上は住んでいただろうか。日本人で住んでいるのは私だけだった。
今回、クーラーなしの状態でホーチミンのアパートで生活していた体験があるので、ホーチミンの気温について暑かったとか寒かったとかの感想を話したい。
ホーチミンの平均気温は26度で、日本の夏と比べるとホーチミンはカラッと乾燥している暑さの感覚がある。
日本の夏はジメジメして蒸し暑い高温多湿なのだけれど、ホーチミンはジメジメしている感じではないので、ホーチミンの気温の方が日本の夏と比べて高くても、日本の方が暑い気がするのだ。
現に日本の夏は、外出するとすぐ体中から汗がでてくる。
けれども私がホーチミンで過ごしていた頃は、そこまで体中から汗がでたかと言われると、そうでもないよねと断言できる。
それはホーチミンの暑さに慣れたからなのか? 何なのかは分からないのだけれど……。
ただ、日本で生活していて毎年、夏が必ずやってくる。
地球温暖化の影響かもしれないけど、年々、日本の夏は暑くなってきていると感じている。
私が子供の頃は、日本の夏は今よりも暑くなかったような気がしてならない。
夏に小学校の教室にクーラーはなかったし、暑さ対策に窓を開けていただけだった。
学校に水筒持参OKじゃなかったから、喉が渇いたら休憩時間に水道の蛇口をひねって水道水を飲むしかなかった。
話はベトナムに戻るのだけれど、ホーチミンのバスに乗車した時に感じたのが、クーラーがこれでもかと言うぐらいガンガンにキンキンに冷やされたこと。
もうね、かなりオーバーに言えば、一瞬、冷凍庫に入ったかと錯覚したほどだ。
なのでホーチミンを観光する際は、忘れずに長袖の羽織るものを持っていくといいかもしれない。
車内のクーラーのせいで、あまりにも寒くて半袖で我慢し、風邪になった日にはホーチミン観光どころではないのだから……。
私も日本で購入したユニクロの長袖のパーカーを持っていったのだけれど大活躍した。
バスに乗って寒いと感じたら、着ればいいだけの話である。
また、ベトナム人妻が運転するバイクの後部座席に乗った際も、バイク走行中は長袖のパーカーを着込んでいた。
また、日中と違い、夜にバイク走行していると寒く感じる時もあったような気がする。
ホーチミンの部屋は何度もしつこく言うようだけれど、クーラーがなかったので扇風機を回しっぱなしにして寝ていた。
もしも神様がやってきて、今回は日本の夏を体験したいですか? それともホーチミンの夏を体験したいですか? と聞かれたら、私はホーチミンの夏を体験したいと答えるだろう。
それが私の感想である。
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